冷蔵庫に入れっぱなしになっていたカシスのお酒とオレンジジュースで濃い目のお酒をつくった。
甘すぎるジュースみたいなそれが、お酒なんてことを忘れて飲み干してしまう。
手の甲が薄紅色に染まって、お酒に強くもない私はすぐに頭がぼーっとなってしまう。
部屋の灯りを消してフローリングの床に横たわる。
空腹にアルコールを入れた所為か、少し気持ちが悪い。
冷たい床の感覚が心地良い。
天窓から差し込む僅かな月明かりがやわらかくて仰向けになって天井を仰ぐ。
身体が浮いた感覚。
無重力の中に漂っているみたいだ。
まるでここが世界の真ん中みたい。
私は眼を閉じて身体を預ける。
明日の朝食は何にしようか。
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