だけど。
こんなみっともなく愛しい青春ってやつを、
おっさんになったりするその時までに忘れてしまうだなんて。
思いたく、ない。
いつの日にか、もしかしたらこの隣の愛しさをも失ったりするその時から、薄れていくのであろう記憶が怖い。
苛立つ。
こんなに長い一瞬、苦しみ続けた愛しさを、忘れてしまうだなんて。
長い長い沈黙。
滑るように進む車。
ハンドル操作を片手にまかせて隣の白い手を握ったら、
「 」
自然に生まれて重なった二つの言葉。
愛の言葉、だなんていったら恥ずかしくなってしまうけれど。
たまらなくなって、車を路肩にとめて、薄く開いた唇を塞ぐ。酸素の足りなさが意識をいい感じにぼやけさせて、全てを忘れそうになる。
ありきたりの言葉で表すとすれば、世界に君と俺しかいないみたいに。
いっそ、いなくなってしまえばいい。痛いこととか苦しいことなんて忘れさせてよ、
魔法の言葉。
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貪るように恋をしていたあの頃の僕らは、恋をしている。
的な。
やっぱ忍跡いいなあ。
なんていってる環は今週末推薦試験です。。(阿呆)
嗚呼、忍跡への愛検定なら自信あるのに。ね。
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