小さな手
その手で空を掴んで、
独りを知って、
愛されようと懸命に笑った。
泣いた。
僕も、
君も。
(夏目いいなあ)
＊
一番辛いと思われる試験の日が終わった。
辛いの三本立てで、怖すぎて昨夜、初めて眠れない、っていうのを知った。
いや、寝てたけれども。怖すぎて心臓がいつもの二倍以上の振れ幅で鼓動して、それが痛くて苦しくて眠れなかった。
目を閉じても、心臓のイメージが鼓動して気持ちが悪くなって机に向かう。
朝も、ご飯が喉を通らず、っていうのを体感して、心配になったのだけれど、全部終わったらすっごくお腹が空いて…笑った。
明日は一つだけ試験なのだから今日のうちに他の教科も勉強しておこう。
絵もちょっと、描こう。
描かないと気が変になりそうだから。
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