今日は解剖見学がありました。
これのために帰省遅らせていたんですけれども、すごくよかった…!
良かったというのも変な感想なのかもですが。。
教科書に描いてある臓器が本当に絵に描かれたままに体内に落ち着いていて、ああ神様ってすごいんだなあとただただ感心してしまいました。そのひとつひとつに触れて、重みを感じて、それらのつながりをリアルにおもって…時間が過ぎるのが早くて、それが勿体無くて、ずっと触れていました。
自分の中にも同じようにおさまっているのだろう臓器たちのことを考えると、がんばれー!と思わず応援したくなる愛しさがそこにありました。
うまく言葉にできないのですが、人間ってすごく綺麗でした。
ただ、頭部を見ると、目の前に在るのが“御遺体”なんだなあっていうのが意識されて、少し複雑な気持ちになったけれど、こうやって私のような学生に人体を教えてくださったことに感謝しました。黙祷。
冷たくなった人体というのが祖母の死以来だったので、久々のこの生き物と無機質との中間のようなふわりとした存在に触れて、ヒトが生きた後の空虚と、抱きしめたくなる愛しさに、例えばこれが自分にとって大切な人だったら、という妄想を必死に押しとどめるのです。
芭蕉さんを看取る曽良くんだとか、太子を看取る妹子だとか、そういったものをやはり妄想してしまう。そして部下組の心境にシンクロして、目前の抱きしめたいほど愛しい冷たいモノを想う――――
(筋肉とか、骨格とか、絵を描く上でも少しでも自分の刺激になればいいなあ。)
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